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2026年04月24日

原油がないと建築資材はどうなる?作れなくなる建材・設備を徹底解説【2026年版】

原油がないと建築資材はどうなる?作れなくなる建材・設備を徹底解説【2026年版】

「原油がないとガソリンが困る」という話はよく知られていますが、 建築の現場でも原油はとても重要です。

なぜなら、原油は燃料だけではなく、 建築資材や住宅設備の“材料そのもの”にも深く関わっているからです。

家を建てるとき、マンションを修繕するとき、リフォームをするとき、 見えているのは木材や鉄やコンクリートかもしれません。
しかし実際には、その裏で 配管、断熱材、防水材、接着剤、シーリング材、塗料、床材など、 原油由来の素材が大量に使われています。

この記事では、原油が不足したり、ナフサなど石油化学原料の供給が不安定になったとき、 建築で具体的にどのようなものが作りにくくなるのかを、 建物の部位ごとにわかりやすく整理します。

原油と建築資材の関係をイメージする画像

先に結論|原油がないと何が困るのか

  • 建築現場では、配管・断熱材・防水材・接着剤・塗料・床材など、原油由来の部材が非常に多いです。
  • 木や鉄やコンクリートだけでは家は完成せず、見えない部分に石油化学製品が大量に入っています。
  • そのため、原油やナフサの供給が不安定になると、価格上昇だけでなく納期遅延も起きやすくなります。
  • 新築、修繕、リフォーム、不動産売買のすべてに時間差で影響が出やすいテーマです。
クラベストの見立て

建築資材の不足というと木材や鉄をイメージしがちですが、 実は“工事を止めやすい”のは樹脂系・防水系・接着系・設備系の不足です。
つまり、原油問題は不動産にも直結しやすいテーマです。


原油から建材になるまでの流れ

基本の流れ

原油 → ナフサ → 石油化学原料 → 樹脂・ゴム・塗料樹脂 → 建材

ざっくりした流れ
  • 原油を精製してナフサなどの基礎原料を取り出す
  • ナフサからエチレン・プロピレンなどの石油化学原料がつくられる
  • そこから塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、エポキシ樹脂などになる
  • 最終的に、配管、防水材、断熱材、接着剤、塗料、床材、設備部材になる

つまり、建材そのものが原油でできているものもあれば、 原油由来の樹脂や添加剤やコーティング材が使われているものもあります。

ここが大事
原油不足は「プラスチックが足りない」だけではなく、断熱、防水、塗装、接着、配管、設備のほぼ全部に影響しうるということです。
原油からナフサ、樹脂、建材へつながる流れをイメージする画像

まず困るのは配管・樹脂部材

代表例その1

塩ビ管・ポリエチレン管・樹脂配管まわり

  • 給水・給湯・排水に使う塩ビ管
  • ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管
  • 継手、保護材、樹脂部品
  • 樹脂製の各種カバー・部材

配管は、家やマンションの中で見えにくい部分ですが、 建築では絶対に欠かせません。

塩化ビニル管、ポリエチレン管、樹脂継手などは、 まさに石油化学原料からつくられる代表的な建材です。

これらが不足すると、 新築工事だけでなく、 リフォームや修繕、漏水対応、設備交換にも影響が出ます。

ここが現場で怖い

配管材は1つ足りないだけでも工事全体が止まりやすい部材です。
目立たないのに、工程全体を止める可能性があります。


断熱材もかなり影響を受ける

ポリスチレンフォーム系

発泡スチロール系の断熱材です。外壁、基礎、屋根、床など幅広く使われます。

硬質ポリウレタンフォーム

高性能断熱材として使われやすく、冷蔵・冷凍設備や建築断熱にも重要です。

フェノールフォーム

高断熱性能で知られる断熱材で、外張り断熱や高性能住宅にも使われます。

断熱材は「省エネのための追加部材」ではなく、 今の建築ではほぼ前提になる重要部材です。

特に発泡系断熱材は、 原油由来の樹脂や化学原料と深く関係しているため、 原油不足や石油化学原料の高騰の影響を受けやすい分野です。

ポリスチレンやウレタンなどの断熱材をイメージする画像

防水材・シーリング材・接着剤はどうなる?

代表例その2

屋上・外壁・窓まわり・目地で使う“見えない材料”こそ原油依存が強い

影響を受けやすいもの
  • 改質アスファルト防水
  • 塩ビシート防水
  • ゴム系シート防水
  • 塗膜防水材
  • ポリウレタン系シーリング材
  • 変成シリコーン系シーリング材
  • エポキシ系・ウレタン系・合成ゴム系接着剤

建物の雨漏り防止や目地処理、外壁サッシまわり、防水工事では、 石油由来の材料が非常に多く使われます。

なぜ重要か
防水材やシーリング材は、仕上げではなく“建物寿命”に直結する材料です。足りないと新築も修繕も止まりやすくなります。

特にマンションやビルでは、 外壁改修、屋上防水、サッシまわりの打ち替えなどで大量に使われるため、 供給不安や価格高騰の影響が大きく出やすい分野です。

防水材、シーリング材、接着剤の施工をイメージする画像

代表 倉西正憲

倉西 正憲

代表取締役 宅建士
営業 吉村拓朗

吉村 拓朗

営業 宅建士

「建材高騰や設備不足が続くと、不動産価格はどうなる?」という段階からご相談いただけます。

建築資材の動きは、売却・購入・投資判断にもつながります。
相場感の整理だけでも大丈夫です。

塗料・床材・仕上げ材への影響

塗料

アクリル、シリコン、ウレタン、エポキシなどの樹脂系塗料は、 外壁、鉄部、屋根、内装の仕上げに幅広く使われます。

ビニル床材

長尺ビニル床シートやビニル床タイルは、 マンション共用部、店舗、医療・福祉施設、住宅内装で広く使われます。

仕上げ用接着剤

床材施工ではウレタン系・エポキシ系の接着剤が使われることも多く、 仕上げ工事全体に影響します。

仕上げ材の世界では、 「素材そのもの」だけでなく、 表面コーティング、接着、下地調整まで含めて石油化学製品が関わっています。

そのため、 原油問題は単なる配管や断熱材だけでなく、 完成後の見た目やメンテナンスにも影響するテーマです。


住宅設備やリフォームへの影響

代表例その3

ユニットバス・キッチン・給湯まわり・配管まわり

  • ユニットバスの樹脂部材
  • キッチンの化粧面材や樹脂部品
  • 給湯・配管まわりの樹脂部材
  • 洗面・トイレまわりの樹脂系部品

住宅設備は金属だけでできているように見えても、 実際には樹脂、ゴム、シーリング材、接着剤、コーティング材がたくさん使われています。

そのため、原油不足や石油化学原料の供給不安は、 ユニットバスやキッチンの納期、交換コスト、リフォーム全体の工程に直結しやすいです。

リフォーム現場で起きやすいこと
  • 設備が予定通り入らない
  • 工事費が見積より上がる
  • 住み替えスケジュールが崩れる
  • 売却前リフォームの判断が難しくなる
ユニットバスやキッチンのリフォーム遅延をイメージする画像

不動産業界にどう影響するか

不動産への波及
  • 売却前リフォーム前提の戦略が組みにくくなる
  • 買主の「買ってから直す」判断が慎重になる
  • リフォーム済み物件の価値が相対的に上がりやすい
  • 未改装の築古物件は価格調整圧力がかかりやすい
  • 投資物件では空室再商品化が遅れやすい

原油がないと困るのは建築会社だけではありません。
売主様、買主様、投資家様すべての判断に影響します。

これからは、 「直せば価値が上がる」だけでなく、 “今の状態でどう売るか”“今の状態でどう評価されるか” がさらに重要になっていく可能性があります。

まずはお気軽にご相談ください(クラベスト)

「建材高騰や設備不足を踏まえると、今売るべき?」
「リフォーム前提で考えていたけど、今のままでも売れる?」
「中古を買ってから直す予定だったけど不安」
そんな方は、まず現状整理からお気軽にご相談ください。

※本記事は一般的な建築資材の構成や建築現場での使われ方を整理したものです。実際の供給状況、価格、納期、採用材料はメーカー・工事内容・案件ごとに異なります。売却・購入・リフォーム判断は個別相談のうえでご検討ください。

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